2プレ(酒田海岸)報告書

金曜の夜にわれらが東北大学のキャンパスを発ち、数時間車に揺られ夏合宿に向けて山形県の酒田海岸にやってきた。意外と距離があるもので睡眠不足からのスタートであった。

 

1日目
 砂浜をひたすら歩く。海を見てみなテンションが上がっているようであった。山行と異なり高低差に乏しい海岸。正直に言えば楽だろうと高をくくっていた。が、現実はそううまくいかない。意外としんどい。というのも、自身の体重に加え荷物の重みもあるのだ、足が砂の中に深く沈む。さらに追い討ちをかけるかのように日がガンガン照りつける。それでも嫌に感じなかったのは海水の涼しさと皆ではしゃいでいたからであろうか。

 

正午ごろキャンプ予定地に着いた。概ね予定通り。ここからは釣りの時間だ。成果がそのまま夕食になるため妥協はできない。思い思いに釣竿を手に持ちポイントを探しにいった。簡単に、とまでいかなくともそれなりの数は釣れるだろうと思っていたし、そう考えていた部員も多かっただろう。

 

釣れない。唯一の成果は上級生の釣り上げたフグのみ。だがご存知の通りフグには毒があり食べられない。夕飯白米オンリーが確定した瞬間であった。

 

夕食。上記の通り白米のみの晩餐(いちおう味噌汁はあったが)。白米のみではさすがの部員たちも箸の進みが遅かった。すると突然、一人の部員が間食として持参してきたポテ○チップスを白米に乗せて食べだした。なんでも塩分が取れてうまいらしい。普段は優しい彼の奇行に心を痛めることしかできなかった。就寝時間となりテントに入ればそこはむせ返るような暑さ。それでもテントを開けたままでは無視の餌食であることは一目瞭然なので網戸で妥協した。

 

2日目
 またもやよく寝られないまま、朝食を済ませ出発する。本日の行程は主に岩場を進む、といったものであった。1日目と異なりアップダウンのある道のりでとても体力を使った。山行にも同じことは言えるが荷物のある移動はないときの比ではない疲れを伴うのである。岩を上り下りしなけなしの砂浜にほっとする、その繰り返しであった。9時ごろ目的地へと到着。予定では来た道を引き返すつもりであったが、釣りのスキルアップは急を要するものであるとの見解が一致し、急いでキャンプ地へと戻り、釣りの練習をすることに。

 

が、またも釣れない。数時間の耐久の末得られた結果は芳しくなく、フグばっかりであった。しかし、朗報もある。部員の一人が魚の腹に釣り針を引っ掛けて釣り上げるというダイナミックな手法を編み出したのだ。彼がいればきっとこの先も部は安泰であろう。

 

締めに近場の温泉に入ったが日焼けがあまりにひどくまともに入った記憶がない。残念である。いろいろと反省が見えた2日間であった。