2017年 夏合宿

 

夏合宿報告

 

 

 

山行メンバー:☆、ズーミン、ヒロ、ソバ

 

山行準備を手伝ってくれたメンバー:骨折、バイト

 

 

 

811日 仙台→富山

 

川内の部室に集合し、5時半から出発式。ソバがいつまでたっても来ないので焦ったが6時過ぎには無事出発できた。出発式には天野さんが参加してくれた。とてもささやかな式となった(毎年こんなもん)。差し入れとして天野さんからゼリー、北村からはスマートフォン防水ケースをもらった。役立つものばかりでとても助かりました。ありがとう。小林からも何かもらったが、あまりにもくだらないものだったのか私の記憶には残っていない。こういう場面でセンスのいい贈り物を送れる人に私はなりたい。

 

重いザックを背負って地下鉄の駅へ。仙台駅まで行ったら後はひたすら在来で富山を目指す。約15時間。その間、読書をしたり寝たり、永遠とスマホをいじったりと各自時間をつぶす。祝日のためか電車は混んでおり半分近くの時間立ちっぱなしだったのが辛かった。富山についてから、焼鳥食べ放題のお店で食い納めをした。ソバがから揚げやてんぷらを大量に注文するので、食べきるのが大変だった。今回の合宿では軽量化をするために酒を一切持って行かなかったので、飲み納めの意味も込めて結構飲んだ気がする。

 

 

 

812日 富山駅→折立

 

富山駅の地下のデパートで買い出しをした。買ったものを駅前の隅の方でパッキングしていると、(太った)おばちゃんに怒られた。仕方なく近くの公園まで歩いて続きをした。富山駅にはたくさんの登山者がいた。さすがアルプスのある県だなと感じた。仙台駅でザックを持って歩いてると「は?」みたいな顔で見られるけど、ここでは大して目立たない。なんだか駅にいるだけでアルプスへの期待が高まるようだった。富山駅でタクシーを拾って折立まで移動した。車内のワンセグでは仙台育英の試合が放送されていた。育英が勝って喜んでいた(私だけ)。

 

折立のキャンプ場は無料。だだっ広い芝生の好きなところにテントを張っていい。ただ、水道はあるが生水が飲めないのが難点。私は気づかずにがぶ飲みしたけど、特に問題なかった。日が暮れる直前に100人近い学生団体がキャンプ場に来てにぎやかになった。同じ年代の人たちがこんなにたくさん登山していると思うとうれしかった。うちの部は今とても人数が少ないけれど、まだ諦めちゃいけないと思う。来年・再来年…少しずつでいい、部員を増やしていこう。

 

 

 

813日 折立→太郎平小屋→薬師峠→薬師岳→薬師峠

 

ついに入山。私にとって初めてのアルプスだったのでわくわくしていた。今日一日で1000m以上登るのでかなり疲れるだろうと覚悟していたが、思ったよりも調子よく登れた。今年のプレは沢登りに重点を置いていたので、歩荷練習不足が少し心配だったが全く問題なし。5時間かかるコースを3時間で登り切った。太郎平手前で見た雲海はとてもきれいだった。急登がひと段落したところで写真をたくさん撮った。今回は誰もカメラを持ってこなかったのでスマホで撮影。北アルプスの景色は壮大だ。本当に。東北の山とは全然違う。我が部では北村以外全員がアルプスを経験したことになる。北村君、アルプスは素晴らしいところだよ。

 

薬師峠についてから時間があったので、今日中に薬師岳まで行くことにした。薬師峠のキャンプ場に荷物をデポして空荷で登った。途中の薬師岳山荘で、ソロで百名山制覇を目指しているというおじいさんと30分くらいしゃべった。東北の百名山は飯豊以外すべて登ったらしい。すごいな。結構面白い人だった。薬師岳付近は霧が立ち込めていたが、私たちが登るころにはうまい具合に晴れてきれいな景色を見ることができた。ここで見た景色は、これまで登ったどの山よりもきれいだったかもしれない。山頂には賽銭箱が置いてあったので、みんなでお金を入れてお祈りしてきた。ちなみに私は、素敵な女性と出会えるように、そしてワンゲルの人数が増えますようにとお願いしてきた。きっとこの記録がホームページに載るころ、私はリアルに充実しているはずだ。そして来年たくさん進入部員が来てくれるといいな。

 

 

 

814日 薬師峠→太郎平小屋→薬師沢小屋

 

今日は薬師沢小屋まで下るだけ。遅めに起きて遅めに出発した。朝食はネバネバ丼なる謎メニューだったがおいしかった。まさか山の上で納豆を食べることになるとは思わなかった。午前中のうちに小屋についた。薬師沢一帯はテント泊が禁止だったので小屋に泊まることになった。素泊まり6000円(泣)。しかし、山で布団に寝れる幸せにはそのくらいの価値があるのかもしれない。時間があったので奥の廊下を下見した。釣りをしてるお兄さんや洗濯(!?)してる女の子を眺めながら河原でのんびりと過ごした。天気がとても良かったので今日遡行できればよかったなあと思ったりしもした。また、小屋ではお酒やジュースを買った。小屋で売ってるお酒やジュースは下界の34倍の値段がする。それでも湧き水でキンキンに冷えた飲み物は思わず買ってしまうほど魅力的なのだ。すごく暑かったし。この日の夜はカレー。山の夜といえばカレー。肉が無かったのでビーフジャーキーを入れたが、めちゃくちゃうまかった。

 

 

 

815日 薬師沢小屋→赤木沢遡行→中俣乗越→黒部五郎岳→黒部五郎小舎

 

待ちに待った赤木沢の遡行。今日のコースタイムは9時間半と長く、歩荷をしての沢登りがメイン。かなり時間がかかりそうだったので日の出には出発することにした。入渓は小屋のテラスにかかる梯子を使って黒部本流奥の廊下へ降りる。この梯子は常に小屋のお兄さんが見張っていて、昼過ぎ以降とか、お前らビバークするつもりだろうという時間に降りる止められる。今後赤木沢に行く人は気を付けて。っていうかちゃんとルールを守り小屋に泊まりましょう。

 

ソロで遡行に来たという男性と一緒に入渓したが、あっと言う間に先へ行ってしまった。奥の廊下は源流とは思えないほど大きな川だった。基本的に渓相はゴーロ帯。とはいっても大行みたいなアスレチック感はなくとても歩きやすい。深いところを避け、渡渉やへつりで進む。連日の雨で少し増水していたようだが、難しい場所は特になかった。流れが緩かったので、膝くらいの渡渉ならスクラムを組まなくても何とかなる。水はかなり冷たかった。東北の沢よりも冷たかったと思う。50分ほど進むと、奥の廊下唯一の滝にたどり着いた。水量が多いので直登は不可。右岸は残置ロープがあり、へつれないこともないが難しそう。落ちたら深釜に行くので、そこまで危険ではないだろう。左岸にはトレースばっちりの巻き道があるので、我々はそっちを通った。巻は超簡単。滝の上に出るといよいよ赤木沢出会が見えてくる。そしてそこで待っていたのがミニナイアガラの滝。微妙なネーミングだがわからなくもない。写真で見た通りの美しさだった。曇り空なのが少し残念。帰ってから北村に文句を言われないように、みんなで写真を撮ったりした。沢は二俣になり、赤木沢は右。少し進むとどこまでも続く赤色のナメになる。目の前にあるでかいナメ滝はほぼ直登できる。美渓だ。写真で見るより何倍も美しい。実際に行って歩かないとわからない美しさだ。赤木沢の水は透明度が高いので、浅いともって踏みこんでも足が届かない事がある。気分ではなかったが一か所だけ泳いでとりついた滝があった。また、最初の方の滝で高巻の際に草付きをトラバースする箇所があった。慎重に歩けば問題ないが少し怖いかも。とはいえ、小屋の沢で嫌になるほどきつい高巻を経験していた我々の敵ではなかった。3時間ほどで、あっと言う間に大滝についた。大滝は30mほどある直瀑で迫力十分。ちゃんと記念撮影もした。直登は無理なので、左岸のトレースをたどって高巻した。よほどでない限り落ちたりはしないが、滝の迫力が強いだけにかなり怖かった。歩荷していると少し難しい箇所があった。ルートファインディングが悪かったのかもしれない。特にザイルを使ったりはしなかったが、メンバーによってはゴボーを出した方がいいだろう。かなり長い巻きなので、メインザイルを使う場合はよく考えて使った方がいいと思う。大滝を越えてからも小滝はいくつかあるが、分岐が多くなってきてわかりにくい。地形図をしっかり見ながら進むことが大切。地図に現れないような分岐は水量の多い方に進めば問題ない。大滝を越えて少し進んだあたりで遡行してきたおじさんに追い越された。今回沢であった人は2人だけ。この時期は毎日多くのパーティが赤木に入っているみたいなので、ほぼ貸し切り状態で沢登りできたのはラッキーだった。沢をずっと進むとそのうち水は涸れ、雪渓のある草原になる。うまく雪渓の切れ目を通過して方角を見ながら進めばすぐに中俣乗越に出られる。急登も藪漕ぎもない素晴らしい詰めだった。詰めに関してトレースは微妙。登山道に出てから沢装備を解除した。思った以上にいいペースで遡行できた。

 

ここから黒部五郎岳を目指す。歩きやすいが急登で疲れた。ガスがかかっていたため景色は皆無だったが、岩がゴロゴロしている感じは大朝日の山頂付近に似てると思った。黒部五郎の肩にザックを下ろして、山頂までの数十メートルは空荷で登った。これで、今合宿二つ目の百名山登頂。相変わらず景色はなかったが達成感はあった。あとは小屋まで緩やかな下りを歩くだけ。沢と急登で体力を消耗していたのでかなり疲れた。あと1時間ほどで小屋につくというときに雨が強くなり合羽を着なければならなくなったのは残念だった。今日の夜ご飯は炊き込みご飯だったが、素が小量しかなかったので調味料や香辛料を適当にぶち込んだ。池の水で炊いたような見た目のご飯が完成したが、においも味もまずくはなかった。

 

 

 

816日 黒部五郎小舎→三俣蓮華岳→双六岳→鏡平→新保高温泉

 

前日の行程がハードだったので今日は無理しなくてもいいと思ったが、みんな今日中に下山したいということだった。とりあえず行けるところまで行ってみることにした。相変わらずガスがかかっていて小雨が降っていたのでレインウェアを着て出発。三俣蓮華まではかなり急登だったが、意外にもあっさりと登れた。双六岳を越えたあたりでガスが晴れ、きれいな景色を見ることができた。当初の予定では双六小屋までだったが、9時過ぎには到着してしまった。そこでタイムリミットを設定して下山を目指すことにした。途中でトップが爆走し、悲鳴を上げたくなるようなペースで下った。私の足は悲鳴を上げていた。こんなに速いペースで下ったのは初めてだった。余裕でタイムリミットをクリアーし下山。最後はゲリラ豪雨の中、新保高温泉まで歩いた。2日連続9時間半超のコースタイムはさすがにきつかった。

 

 

 

 

 

沢登りをするにあたり、多くのOBの皆様にお世話になりました。この場を借りまして御礼申し上げます。